これには次のような複数の要素が絡んできます。ここでは簡略化のため、水平方向に限定して説明します(画素自体は正方形になります)。
FOVE 0 の画面は合計 2560 x 1440ピクセルで、それぞれの目で画面の半分ずつを見ることができるので、片目あたり水平方向に 1280ピクセルとなります。
しかしレンズの枠に制約される関係上、画面には左右それぞれ見えない部分が10%ずつあります。なので通常見ることのできる画素数は 1280×0.8=1024ピクセルとなります。
視野はユーザーの顔の形状やマウントの位置によって異なります。しかし、一般的な視野を95° とすると1ピクセル毎の角度の大きさは、95° / 1024 ピクセル = 約 0.093° となります。
しかし、幾何学的な性質上、真ん中あたりの画素は周辺の画素と比べて、一定の度数に対して平均よりも大きな幅を持つことになります。
加えてレンズを通して画面を見るため、糸巻き型歪曲(pincushion distortion)が発生します。コンポジターが樽型歪曲(barrel distortion)の補正をして画像を描画するため、普段はあまり気にならなくなっております。しかし、それにもかかわらず、広範の画面のピクセルが中央に寄せられ角度が小さくなり、逆に周辺に向かうにつれて角度が大きくなります。
これは計算が複雑ですが、これは上記の幾何学的な効果を打ち消すと言うことができるので、その場合の近似値が1ピクセルあたり0.093度ということになります。
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